語学留学を解明してみよう

日本の会社だからセクハラに寛容なのだというムードが、M自動車の工場にあったと語った。
しかし、アメリカのブルーカラー労働者自身にも「マッチョ」崇拝というか、男の領域を神聖視する文化はないかときくと、否定はしなかった。 そして、NがM自動車の事件に対しピケを張る行動に出た直接のきっかけは、「シカゴへの大規模デモのテレビニュース」だったと述べた。

「あんなことやられたら、こっちも何かしないとって思うわよね」。 デモが、直接関係のない反差別勢力を刺激したという、専門家の指摘は正しいようだった。
翌日会ったR・Cさんは、私と同年配の、ショートの黒髪で面長の女性だった。 「論文を書くのなら日本語がいいでしょう」と言って、ずっと流暢な日本語で話してくれた。
Cさんが問題にしたのは、職場とプライベートのけじめのない、日本の接待文化であった。 たとえば、接待で性的な場に行った話をオフィスでされると、敏感な女性は、自分も何か性的な役割を望まれているのではないかと考えるのだ、と指摘した。
職場に持ち込んでいいことといけないこと、オフィスでしてよい話題といけない話題を、日本人はもっとはっきりと分ける必要があると彼女は言った。 また、女性だけの制服もおかしいと言った。
アメリカ人の目には「ガールスカウトのような」制服は滑稽に見えると。 女性だけに少女のような制服を着せてまるで半人前扱いするのは、確かに私も好きでない。
一方でCさんは、日本女性の職場での存在感が急速に変わってきていることも知っていた。 海外でMBAを取った女性などが、アメリカと同様に活躍していることや、広範な人々の意識の変化である。

たとえばC大学では、これまで会社からの派遣で来ている日本人は全員男性で、辞職し自費で来ているのはほとんど女性という構図があったが、この年から企業派遣の女性が現われ、また自分で会社をやめてきた男性も珍しくなくなってきた。 いつまでも日本の女性や社会の状況を嘆いているだけでは、気がついたら自分がいちばん遅れていたということにもなりかねないと、私も思っていた。


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